トレーニング

先端科学の利用

高地トレーニングを成功させるためには、高地への順化の程度を常にチェックしながら、トレーニング量を調節する必要があります。NTC高地トレーニング強化拠点には、以下の測定ができる機器が整備されています。

心拍数(使用機器:ハートレートモニター)

起床時や運動時の心拍数は、高地順化や疲労度の指標となります。
高地滞在初期には、脱水にともない起床時の心拍数が高くなりますが、3日~1週間程度でほぼ戻ります。
ハイランド陸上競技場練習風景

血中乳酸濃度(使用機器:ラクテートプロ)

運動時の血中乳酸濃度は、高地順化や疲労度の指標となります。
高地滞在初期には、同一の運動強度での血中乳酸濃度が高くなりますが、徐々にその値は低下します。
血中乳酸濃度(使用機器:ラクテートプロ)

尿比重検査(使用機器:ポケット尿比重屈折計)

起床時や運動時の尿比重は、脱水の指標となります。
高地滞在初期には、脱水にともない尿比重が高くなりますが、徐々にその値は低下します。
尿比重検査(使用機器:ポケット尿比重屈折計)

動脈血酸素飽和度(使用機器:パルスオキシメーター)

起床時や運動時の動脈血酸素飽和度は、主に高地順化の指標となります。
高地滞在初期には、心拍数とは逆に起床時の動脈血酸素飽和度が低くなりますが、3日~1週間程度で徐々に上昇します。
動脈血酸素飽和度(使用機器:パルスオキシメーター)

血液検査(使用機器:アストリム、卓上生化学検査装置)

様々な血液検査が可能です。特に、ヘモグロビン濃度は、高地順化や高地トレーニング効果の指標となります。
高地滞在初期には、脱水により、ヘモグロビン濃度は、高地順化や高地トレーニング効果の指標となります。
高地滞在初期には、脱水により、ヘモグロビン濃度が増加します。高地トレーニングの効果により、赤血球やヘモグロビン濃度が増加するまでには、3~4週間程度かかります。
血液検査(使用機器:アストリム、卓上生化学検査装置)

リカバリー(疲労回復)対策(使用機器:高気圧キャビン)

高地では、トレーニングによる身体への負担が平地以上に大きいので、リカバリー対策を図る必要があります。
高気圧キャビンは、一時的に体内の酸素量を増やし、疲労回復を早める効果があります。単なる酸素吸入とは異なり、気圧を高めることによって、体液(血漿、リンパ液、脳脊髄液など)に直接溶け込む酸素(溶解型酸素)の量を増加させることが出来るため、通常は酸素が行き届きにくい全身の細胞に効率よく酸素を供給することが可能です。また、素早い疲労回復は高地順化の面においても、有利に働くと考えられています。(2010年1月1日、国際アンチドーピング機構から、高気圧キャビンの使用はドーピングには該当しないとの見解が出されています。)
リカバリー(疲労回復)対策(使用機器:高気圧キャビン)
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